10月中旬辺りから少しずつ描き始めどうにか完成しました。
泣血のサタン
【きゅうけつ】と読みます。号泣から連想すると読めるかもですがちょっと難しいかもしれません。私は調べものしてたどり着いたのですが、初見でいきなりは無理でした。ちょっと書くのがはばかられるので意味を記すのはやめておきます。
①ポーズで悩む
サタンが2体登場するのですが、最初に描き始めたのは一番下の【壊乱のサタン】からです。こちらはなんとなくのイメージを文章化していただけでイラスト描くのは後の方でした。
それぞれテーマがありまして、それにそって考え出てきたのが①です。フードを被り横から蛇が出てきてますが早々にボツになりました。③のところで先ほどの壊乱のサタンと全く同じ対のポーズで登場させるのもサタンの性質上ありかもしれないと思いながらも全く同じというのもなと思い直して辞めました。そのあとにじゃあ泣血のサタンの方のポーズとして採用しようとなり進んでいきました。
⑤は大きな手が出てきてます。どうにかして手を出したかったんですがこれも不採用でした。
②微調整を繰り返し完成へ
泣血のサタンの方は当初のイメージから髪型も割とすんなり決まり特に大きく詰まることなく進んだのですがその分しばらく放置が多かったです。壊乱のサタンの方に手間取り、そちらとのバランスを考えながら描き進めないといけないというところが大きかったです。共通のテーマとして掲げていたものをどう表現するかでずっと悩んでましたが③でようやくその答えにたどり着きました。
平面での表現だと薄っぺらいので各パーツをずらして立体的な表現に変え完成しました。⑤の雷はなんとなく思い付きで置いたのを色々アレンジしていって最後に背景カラーを決めたら世界の終わりっぽい?と思い、雷に照らされたサタンがよりそれを際立たせているかなというところでそのまま採用することにしました。
③完成
壊乱のサタンの方は結構細かくアイテムとか足したのでこちらは少なめにしました。
左下のは入れると見づらいので外しました。こちらは線だけでも問題ないかと思いますが壊乱のサタンの方はちょっと締まらない感じになりました。
壊乱のサタンと同じく左下のアイテムは透けさせるように変更しました。
喪神の達希
こうしてみると達希は一番大変な思いをしているかもしれません。かわいそうで描く方も結構辛いのですが通らざるを得ない道なので耐えてもらうしかないです。
その分といいますか、個展用に依頼させていただいている達希のイラストはすごく素敵なものを描いていただいてます。本来の達希はあんな感じなんです。
①とにかく色んなポーズを描きまくる
①は忘れちゃいましたが②は2本の剣をもって対峙するシーンです。③は右手に何かしらのエネルギーを蓄えるようなイメージですね。結局採用はされないのですが背後に迫る手など手はあちこちに出てきてました。
⑤でようやく固まりました。蛇もあちこち出ていたのが達希にメインで出ることが決まりました。⑤の炎は後に出てくる時計のオブジェの元となるもので、どう表現するかずっと悩んでてここでは炎を用いてました。
②共通のテーマで悩む
ようやくポーズも決まったところですがメインとなる表現が定まらず。②では壊乱のサタンの方で出てきた手をこちらに表現してみようと異空間から手が出てきた感じです。よく見ると誰の手だか分かり易いかもです。体の前にもエフェクトが仮置きでもりっと出てますがさすがにちょっとやりすぎかとボツに。そんなところで③の時計のオブジェの表現にいきつきました。
④でちょっと派手目のエフェクトを置いて⑤で細かなところを描き足してある程度完成しました。エフェクトはそのままだとちょっと存在感ありすぎるので15%ほど透けさせました。その流れで口元が見得る状態なので口も描くことにしました。
③完成
紫のカラーというのも重要な意味はあるのですが届いたサンプル見たらちょっと見づらかったので髪色は変えました。元のカラーである茶色の髪色も試したのですがこの雰囲気には合わず。蛇は本物ではないので少し透けさせてます。
あと、手がちょっとわかりづらいですね。外側にづらしているところ描いているのですがなんか不自然なようにも見えそうです。もう全部終わったので今更ですが。
真下のアイテムを外すとこんな感じになってます。見た目がちょっと痛々しいですね。服着せることも考えたのですが全身にダメージを負っているので服着ているのもおかしいかと包帯ぐるぐる巻きにしました。下は素っ裸です。
外傷というよりも内なるダメージに対してというのが大きいです。なもんで包帯もただ普通の包帯ではなく魔力を帯びたものというイメージです。何やっても達希が回復しないので色々試しているところです。どうしてこういう状況なのかは六弾で大体ご理解いただけるかと思います。
あまりキラキラしすぎないよう達希は抑えめです。
壊乱のサタン
①よしこれで行こう!を何度も繰り返す
正直なところ毎回途中の工程を載せるのは恥ずかしいところもあるのですが完成イラストだけ載せてもつまらないので今回もしっかり載せてみました。
今回はとにかく大きな手を描きたい気持ちが強かったです。それでサタンの手を遠近法で大きく見せようとしたり⑤のように背後に手を忍ばせてみたりと色々やってみました。結果どれも失敗。災厄の脅威というものを表現を大きな手にのせたかったのですがイメージしているようにはいきませんでした。
最初の頃は②とか③で行こうと思ってました。今見るとやっぱり没にして良かったなと思います。そんなところでなぜ④になったのか今思い返すとはっきり覚えてないのですが、確かポセイドン的なものをイメージしていたように思います。その思考の流れは【血液】に関係してますが詳しいご説明は控えようと思います。
②ポーズがどうにか決まる
①②で舌出したり槍持たせてみたり色々描いてますがちょっとバランス変ですね。③で持たせている盾は、実は第五弾の縁希聖が召喚した天照大御神が初期に持っていた盾です。ポセイドンがテーマならちょうどいいかと槍と一緒に持たせました。この時に泣血のサタンと左右対称でやってみるのもありかなと一時思いましたがシールにして販売もするのでそれじゃちょっと面白くないかなと辞めました。ストーリーとしてはむしろ全然ありなのですが。
③アイテムの描き込みなど
右手に持っているものの中には人界にとっては良くないものが入ってましてそれを使い魔みたいのがカギと一緒に持ってきました。①→②で目を調整しちょっと表情が豊かになったかなと思います。③で肌の色を赤に塗りなんか違うと思いつつSNSに投稿したら「目と色を変えて緑とかにするといいかも」とアドバイスをいただき結果青にしました(緑も試しました)。サタンのイメージカラーは赤と青なのでちょうどよかったです。
④の右下にあるのがその後に出てくる時計のオブジェの元となるものです。最初は時計を三等分してそれを大きく描こうかとか色々考えてひとまず④のようになりました。イメージを形にするのってすごく難しいです。他のイラスト進めながら何日も悩みました。
特別かわいくしようという意図は無かったのですが、ある程度完成した画像をX上にポストしたところかわいいと言ってくださる方もいらっしゃったのでとてもありがたかったです。
④完成
髪の毛の両サイドのボリュームを少し抑えました。【躰】が主となるサタンというところと破壊のイメージから「壊乱(かいらん)のサタン」と名付けました。難解な漢字は使いたくない、でも普通過ぎてもちょっとイメージと違うと色々探していたところにちょうどいいのが見つかったなと思います。
左上のアイテムにかぎ爪のようなひっかき傷があるのですが傷ってわかりますでしょうか。無理やりこじ開けようとして開かなかった感じです。鍵はあるのですが完全体のサタンしか開けられません。
右下のアイテムを透けさせるか迷ったのですがサンプルが奇麗に出てくれたので採用しました。
確かこのキャラだけは単体でSNSに投稿していたと思います。そのため一番愛着があるキャラとなったかもしれません。
サンプルシール
1キャラ2枚ずつ計6種サンプル出したうちの3枚です。サンプル出したすぐあとくらいに気になっていた点を直し、その後届いたサンプルを見てさらに調整し先日入稿終わりました。だいたいいつもある程度固まったらサンプル依頼をかけてます。
この時点では裏書も台紙も作ってないことがほとんどです。サンプルが届く数日の間に一気に取り掛かって完成させてます。
サンプルはどんな仕上がりになるか見たいだけなので、全部しっかり完成させてサンプル依頼するよりもその方が効率がいいかと思ってます。
NEW! 第六弾・シール
シール三種
第六弾はこちらの三種です。とにかくポーズに悩んだ三種でした。
では順にご紹介していきます。
祓-16 泣血のサタン
前回のサキュバス2体と同じくしたわけではないのですが今回はサタンが二人登場します。区別するためにも名前の前に特徴を表す文言を入れてます。
なんでサタンが2人なのか理由は裏書で判明します。
背景エフェクトの雷の表現がちょっと悩み、結局全部透けさせるのでなく一部白版データ入れて残しました。全部透けさせると線がぼやけるし、逆に全部白版データ入れちゃうと光らないから面白くないしと。サンプルの時よりかはいい感じに出たと思います。
泣血のサタンの背景色は赤色を使ってます。自分の好みで若干ピンクっぽいですがここは赤ということで。
祓-17 喪神の達希
今回一番悩み苦労したキャラクターです。
どのように表現すれば自分的に納得できるかとあれこれポーズ取ってはやめての繰り返し。他のキャラも色々描くには描いたのですがこのキャラの場合前のポーズが何も生かされることなく毎回全部描き直し手たのですごく大変でした。
シールを楽しく収集してもらうというところとどこまで物語の部分をイラストに載せるかというところでも非常に悩み結局完成がかなり遅くなってしまいました。
達希の背景は紫色を使ってます。
祓-18 壊乱のサタン
長い髪が好きなのもありついつい描き足してしまってもさもさっとすることもあるのですが、最終的にはうまく調整できたと思ってます。途中までは割とひどかったです。
色々とアイテム持ってたりしますが今後どうなることやらですね。
今回の三種の中では一番気に入言っているデザインです。
終わりに
自分にとって一番しんどかった第六弾がどうにか完成しました。何度か先ほども書きましたがどう表現するかでまず悩むことが多く、結局はマイルドな方向性で落ち着きました。
この時の達希を描くのがすごくしんどかったので、新年に向けて出す達希のシールはにっこり笑顔に変えました。
最後まで読んでいただきありがとうございました
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